人は「信じられる」ことで変わる|石をダイヤに変える信頼の力

チームワーク

「あの人は変わらない。」

そう思ってしまうことはありませんか。

家族、職場の同僚、友人…。

長く一緒にいる人ほど、相手の失敗や短所をよく知っています。

だからこそ、

「また同じことをするだろう」

「どうせ無理だ」

と決めつけてしまうきらいがあります。

でも、本当に人は変われないのでしょうか。

もしかすると、人を変えるきっかけは「能力」ではなく、

誰かに信じてもらえること

なのかもしれません。

チームワークの土台は「信頼」

スポーツでは、どんなに優れた選手が集まっていても、

互いを信頼していなければ、本当のチームにはなりません。

野球なら、

センターへ飛んだボールを

「あの選手には任せられない」

とセカンドが取りに走れば、試合は成り立たないでしょう。

サッカーでも、

仲間を信じられなければパスは出せませんし、

ゴール前へ全力で走り込むこともできないでしょう。

家庭も、職場も同じです。

チームワークの土台にあるのは、

能力ではなく、

互いを信頼する心

なのです。

身近な人ほど信じるのが難しい理由

不思議なことに、

私たちは身近な人ほど、

信じることが難しくなります。

なぜなら、

失敗も欠点も、

何度も見てきたからです。

例えば、

  • 「夫は頼んだことを忘れる」
  • 「妻は怒ると昔の話を持ち出す」
  • 「子どもは『あとでやる』と言って結局やらない」

そんな経験を重ねると、

気づけば、

「あの人は変わらない」

という未来まで決めつけてしまいます。

天気予報は外れることがあります。

株価の予想も必ず当たるわけではありません。

それなのに、

身近な人の未来予想だけは、

「絶対こうなる」

と断言してしまう。

でも、その思い込みこそが、

相手の可能性を閉ざしてしまっているのかもしれません。

「人は変われる」と信じる力

ある女性が、

夫婦関係について相談に行った時の話です。

彼女は、

「夫は態度がコロコロ変わるんです。こんな人、信じられません。」

と訴えました。

すると相談を受けた牧師は、

穏やかにこう答えたといいます。

「コロコロ変わる人なら、また変われるんじゃないですか?」

彼女は拍子抜けする一方で、

「ああ、そうかも…」と、気が楽になったといいます。

「変わらない人」

と思っていた夫を、

「変われる人」

と思えたからに違いありません。

ダイヤモンドの原石も、

ただの石ころだと思えば、

それまででしょう。

「これはダイヤになる」

と本気で信じ、磨き続けた人だけが、

原石の中に眠るダイヤに気付くことができるのです。

信頼が人を成長させる理由

心理学には、

「ピグマリオン効果」

という言葉があります。

教師が

「この子はきっと伸びる」

と期待すると、

その期待を受けた子どもは実際に成績や能力を伸ばしやすくなる、

という現象です。

スポーツの世界でも同じです。

女子マラソンの高橋尚子選手は、

大学時代まではまったく無名の選手でした。

彼女の可能性を引き出したのは、

「君は世界一の選手になれる」と信じ続けた

小出義雄監督の期待と信頼だったといいます。

かのイチロー選手もまた、

まだ目立った活躍もしていなかった時に、

イチロー選手の才能を信じてくれた監督との出会いが、

大きな転機だったと語っています。

成功したから信頼したという話ではありません。

信頼が大きな成長をもたらした

のです。

イエス様がシモンを「ペテロ」と呼んだ理由

聖書には、

イエス様が弟子シモンと初めて出会った場面があります。

その時イエス様は、

まだ何の実績もない彼に向かって、

「あなたをケパ(ペテロ)と呼ぶことにする。」

と言われました。

「ペテロ」とは、

「岩」という意味です。

しかし当時のシモンは、

決して「岩」のような人物ではありませんでした。

恐れ、

失敗し、

迷い、

時にはイエス様を知らないとまで言ってしまいます。

それでもイエス様は、

今のシモンではなく、

未来のペテロを見ていました。

だからこそ、

後にこう語られます。

「あなたはペテロである。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てよう。」
(マタイによる福音書16章18節)

信頼とは、

「今の姿」ではなく、

神様が見ておられる未来の姿を見ること

なのかもしれません。

石をダイヤに変える信頼

ミケランジェロは、

こんな言葉を残したと言われています。

「すべての石の中には彫像がある。」

偉大な彫刻家は、削る前から、石の塊の中に、

完成した作品の姿を見ていたのです。

同じように、

神様は私たちの弱さや失敗だけをご覧になるのではなく、

その人の中にある可能性を見つめておられます。

だから、

私たちも、

身近な人の欠点ばかりを見るのではなく、

その人の中に眠る「ダイヤ」を探してみたいものです。

信頼とは、

石ころを石ころのまま見ることではありません。

ダイヤになる可能性を信じること

なのです。

今日からできる小さな実践

もちろん、

人を信じることは簡単ではありません。

裏切られることもあります。

期待が外れることもあります。

それでも、

今日から一つだけ始められることがあります。

  • 家族の長所を一つ探してみる
  • 「ありがとう」を一つ増やしてみる
  • 「この人は変われる」と心の中で決めてみる

信頼とは、

相手が変わってから始まるものではありません。

まず誰かが信じることから始まります。

もしかすると、

その「最初の一人」が、

あなたなのかもしれません。

聖書のことば

「あなたはペテロである。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。」
(マタイによる福音書16章18節)

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ブログの感想

身近な相手に対してほど、相手の可能性を信じていない言動をしてきたことに気づきました。

母の子を信じる愛の深さに感動します。どんな人でも可能性を信じて接していきたいものです。

相手をダイアモンドの原石を見るように、信頼し、信じてみようと思いました。

この記事を書いた人
朝陽ともる(筆名)

信仰をもつ家庭に生まれ育った宗教二世。
長年、宗教二世の牧会相談や家庭相談、若い世代の結婚・夫婦相談に携わる。
現在は、日常の家庭生活や人間関係における信仰のあり方、心の整え方をテーマに、「FPAモーニングサービス」にて礼拝メッセージを配信中。
本ブログでは「朝陽ともる」の筆名で、朝の光が心にそっと灯るようなメッセージを綴っています。

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